tubeに動画を上げました。
ぷちでなくガチなのは道ならぬ道を行く事になるので。
子もけ石については榊原を紹介する先達吾作さんのブログにでてきます。また、江戸時代の古地図にも書き込まれている古くからの民間信仰の対象でした。今ではその信仰も廃れて訪れる者も絶え、道もはっきりとしません。
5区の別所集落と里集落を隔てる山脈の稜線上にありますが、詳しい位置はぼかされていて自分で行って確かめるしかありません。
吾作さん一行は別所集落にある上水道浄水場の裏手辺りから山に入ったようです。浄水場周りは普段立入禁止なので遠慮して、以前訪れた「史跡談議穴」へ行く入口から入って、稜線伝いに歩けば距離は少し長くなりますがいずれ辿り着けるだろうという算段です。この方法で一年前に一度行っていますが、思いの外稜線が枝分かれしていて迷わされました。今回も注意して向かいます。
車で里集落奥へ向かいます。➡右折して坂を登ります。この先に大きな採石場があるので頻繁にダンプが通ります。鉢合わせないことを祈って
15:20 登りきって右手に「史跡談議穴」入口の表示。ここに突っ込みます。
15:25 山に入る前に山の神にお参り➡「談議穴」に向かう道、夏にあった倒木はどかされていました。➡途中で逸れて上に登って行く。
15:28 小ピークで最初の分岐路、右へ行く。
15:35 間違えている事に気づき引き返す。初っ端からやらかしてしまい嫌な予感。この日は雲が厚く時間の割に暗かった。
15:47 いくつか小ピークを越え山道の交差する辻へ、昔の別所集落と里集落を結んでいた峠道。吾作さんの一行は恐らくここから登ってきた。
15:53 てっぺんに大石のある小ピーク。ここからは木が透けて少し景色が見える。
15:57 ちょっと寄り道してテラスのような場所。前回の訪問時迷って偶然見つけた。
16:03 大石のピークまで戻り改めて「子もけ石」へ
16:06 「子もけ石」到着。この石は山の上にあるにも関わらず、海岸や河岸で見られるような水とざら石によって浸食されたような痕跡があります。岩に穴を掘って住む貝の痕のような小穴も開いています。太古ここが水際だったということですが、近くに化石の出土する貝石山があるぐらいですから不思議ではないのかも。そして一角に大きく深い穴が開いていて、中に新生児程の大きさの石が入っています。この石は出そうとしても引っ掛かって出せません。水際の岩に見られる甌穴(おうけつ)のようです。これを岩が子供を産んでいると見立てて「子もけ石」と呼ぶようになったようです。子宝に恵まれない御婦人がここまで登ってきて祈願したそうですが、かなり険しい道です。大変な覚悟だったでしょう。