centropygeflavissima's blog

ラインブログ閉鎖につき移転先の1つ  三重県の真ん中辺りで活動中。身近な訪問先や四季の風物を撮影し発信します

古里散策シリーズ 津市榊原5区 旧伊賀道をひっそりと見守る磨崖仏、地区のサンマイ(古墓地) 2018年

        tubeに動画を上げました。
 旅行で来る普通の人が思う榊原温泉の範囲は1〜4区と少し離れた6区の白雲荘ぐらいでしょうか。4区から5区に入ると急に道幅が狭くなり奥まで来ちゃった感が高まります。5区はかつて谷杣村という別の村でした。北方の長野峠を越える伊賀街道、南方の青山峠を越える初瀬街道の間に、青山越え榊原温泉経由で伊賀と津を繋ぐ旧道「いがみち」が通っていました。芭蕉さんも通っていた道です。以前訪れた海泉寺や八幡宮のある「里」集落と更に奥の「上山」集落の間が難所で、今では川沿いに舗装道路が通っていますがこれは比較的新しい。その前は山越え峠道でした。今は役目を終え寂れてしまった旧道に磨崖仏が取り残されています。
 海泉寺を越えて三叉路の辺りからスタート➡川沿いに直進「上山」集落へ向かう道も右の橋を渡って山越え「別所」集落に繋がる道も昔は無かった新しい道です。➡モトクロス好きの方なら右の坂を登って更に1km程奥に「モトクロスランド榊原」なるフィールドがあった事を記憶しているかもしれません。それも今は潰れてソーラー発電所に代わっています。➡旧道は左の崖沿いに坂を登って行く目立たない道です。➡200m程進むと磨崖仏が居られます。崖の上の方から下を通る旅人を見守っているようです。➡帰る途中に上に登る枝道があります。➡登った先に地区のサンマイ(古墓地)があります。➡六地蔵、古石仏➡一段登って祭壇、野守様、埋め墓、使われなくなった火葬炉➡川のせせらぎ、野鳥の声の響く安らかな場所でした。