centropygeflavissima's blog

ラインブログ閉鎖につき移転先の1つ  三重県の真ん中辺りで活動中。身近な訪問先や四季の風物を撮影し発信します

ガチ探検シリーズ 失われた集落 津市白山町垣内 北布引開拓団村跡地一回目 2018年11月

    tubeに動画を上げました。
 所在がはっきりしない場所という意味のガチ探検。事前に知っていれば行くこと自体は難しくはありません。
 北布引開拓団村というのは、まず新潟県旧南鯖石村に住んでいた方々が満洲に入植し、敗戦後引き上げてきたものの故郷に居場所が無くて当時の政策でここ青山高原周辺に再入植させられ出来た村です。
 参考にしたサイトhttp://heyaneko.web.fc2.com/fs09.html
2014年頃に訪れているようです。
 昭和24年頃から入植したものの生活はとても厳しく、元々地元の人も住まなかった土地を切り拓けと言うのですから、物資の補給にも麓の町まで狭い林道を数km往復、電気も細い仮設線一本をやり繰り、子供がいる家は更に大変、榊原側では親元を離れ麓の林性寺に寄宿、白山町側では分校を作りました。   
 苦心の末田畑を開いたものの強風と低温で殆ど作物は根付かず、伊勢湾台風では住居の殆どが倒壊してしまう悲劇にあって昭和35年頃には皆家を捨て山を降り、短い開拓団村の歴史を閉じました。人々を悩ませた強風は今風力発電所に利用されています。
 霧生地区に入植した方々は牧場運営と黒にんにく作りを成功させて最後まで残っていましたが、メナード社の開発計画が持ち上がって一括売却しました。今の「メナード青山高原リゾート」です。
 国道165号を東から西へ、以前訪れた「布引三瀑」へ向かいます。開拓団村跡地は「布引三瀑」から更に2km程登ります。
➡02:43 青山メモリアルパーク(高級売出し墓地)かなり登った場所で見晴らし良い。ここからガタゴト林道へ。
➡11:30 「滝見台」休憩がてら三日前来たばかりですが今日の滝の様子を見に行く。この「滝見台」という場所、古い時代から知られていたようで東屋建設の際土器や玉飾り等遺物が出てきたそうです。滝を神格として捧げ物や祭事を行ったのでしょうか ?
➡23:45 車移動の後広場に着く。ここが「倭小学校北布引分校」跡です。
➡24:25 楓の大樹、紅葉綺麗
➡24:35 電柱 かつて電気が来ていた名残
➡24:55 カエデの仲間、ハナノキ?
➡26:10 楠の大樹
➡26:55 広場が他の場所で刈った草の集積場になっているみたい。
➡28:45 巨大な穴、不法投棄でもするつもりだろうか ? ここは国定公園内です。
➡30:25 マユミの木 ?
➡33:10 茶の木 植えられたものだろう。
➡35:15  再び巨大穴
➡36:00 紫の実がなる木、ヤブムラサキ ?
➡38;00 野茨の赤い実
➡39:15 栗の木
➡39:50 山桜の木
➡42:30 キノコ王国
➡43:00 小屋の残骸
➡45:10 車に戻り更に奥へ
➡46:30  200m程奥、浅い棚田のような谷、椿の花が咲いているのが見えた。何かありそうだったがスルーして発進。もっと奥に行ってみる。
➡遺構見つからず、道幅も狭まる一方でターン出来ない。
➡50:10 ようやく広がった所でターン。時間も押して来たので帰る事にする。人家跡に辿り着けませんでしたが怪しい場所はあったので次回そこから探索しようと思います。
➡林道下る。森の中は暗くなってきてライト点灯。
➡60:30 「滝見台」前通過、この林道通るにつけ当時の人々の難儀が忍ばれる。
➡68:10 森を抜けて休憩、西側の山を均してソーラー発電所にしています。結果見晴らしが良い。この辺に「新東青山駅」からのハイキングルートが合流しているはずですが、人が通らないのか藪に埋もれてしまっています。
➡79:55 国道165号に戻る。かなり疲労感。政策に従わざるを得なかったとはいえ、相当に無理のある移住計画だったのでしょう。